花粉症の辛い症状に毎年悩まされる方は、花粉症にもインフルエンザのような予防注射ができれば、と考えてしまいますよね。
現在では、花粉症に対する予防注射と明確に位置づけられたものはありません。
予防注射とは少し違いますが、体質を改善するための注射はあります。
アレルゲンによって起こる症状に対して、体質を改善することを目的とする減感作療法という療法に使われる注射がそうです。
アレルゲンとなる物質のエキスを長期間にわたり注射し続けることにより、アレルギーを抑える物質を分泌させるという療法です。
3年ほどの時間をかけ、50回以上の注射を打つ必要があるそうです。
予防注射と呼ぶには少し手間がかかりますし、症状も完全に出なくなるという保証はないようです。
また、花粉症の症状を改善するための注射があります。
時々、花粉症のサイトで、1本打つだけで辛い症状をシーズンの間抑える予防注射があるとの書き込みを見ることがあります。
この予防注射と言われているのは、おそらくステロイド注射と言われる筋肉注射だと思います。
ステロイドとは、副腎皮質ホルモンのことで、喘息の重い発作を抑えるためなどに使われている注射です。
このサイトでは、この注射を花粉症に対する予防注射という風に思っている方がいますが、実は花粉症の治療でこの注射が使われることは非常に少ないのです。
ステロイド注射は、打つことで確かに花粉症の症状が劇的に改善されます。
けれども、その副作用も重いことで知られているため、花粉症の治療に取り入れている病院はあまりありません。
月経異常、皮膚障害、その他、重篤な副作用が現れる可能性もあるとされています。
そのため、花粉症の予防注射として使うという認識は正しくありません。
確かに、通院回数も少なくすみ症状が改善されれば内服薬が必要なくなるため、経済的にもメリットがあります。
ですが、副作用が現れる可能性も確かにありますので、花粉症の予防注射程度に軽く考えず、効果と副作用について医師の説明をきちんと受けた上で使用するかどうかを判断してください。